時代の変化に対応

人材派遣業の歴史を紐といてみると、常に時代の変化によって生まれるニーズに柔軟に対応してきたことがわかります。例えば、パソナではワープロの浸透に伴ってそのインストラクターの派遣を開始しましたし、中高年の失業が社会的問題となったときには、彼らを対象とする派遣制度を作るなどしてきました。その結果でしょうか、現在では派遣のみならず、人材紹介・就職支援・アウトソーシングなどワンストップサービスを展開できる大企業へと成長しています。また、テンプスタッフは海外戦力を強化しています。アメリカ最大手の派遣会社との提携や、アジア地域への出店を積極的に行っています。これにはここ数年、企業の海外進出や海外企業との取引拡大を受け、国内での外国人派遣・紹介や海外での人材紹介に対応するためです。

専門職派遣の誕生

ところで派遣といえば、女性の一般事務職のイメージをお持ちではありませんか。実際、その業務の内容から正社員であらずともよいと、事務職は派遣会社からのスタッフでまかなう企業が多くあります。しかし最近では、専門職派遣の需要が非常に高まっています。これは、専門技術が変化していくスピードが速くて、企業で専門技術を有する人材を探し、育成し、そして雇用し続けていく余裕がなくなってきたことが原因です。そのため派遣会社のなかには、育成型派遣制度を設け、専門職スタッフの募集や養成を開始するところも出てきました。専門職はニーズも高いため、わざわざ育成期間中の日当も支払ってまでもです。また、学生の雇用ミスマッチを防ぐための紹介予定派遣や、少子高齢化による労働力不足を既婚女性で補おうと再就職支援の活動も行われています。

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